脳卒中や心血管疾患を合わせた循環器病は、多くの人の命や健やかな人生にとっての脅威であり、社会が対峙する重大なヘルスケア課題の一つです。
特に浜松市は、循環器疾患による死亡率が他都市より高い傾向にあり、中でも不整脈は医療費を圧迫する大きな要因ともなっています。(※1)
この問題の根源には、脳梗塞のリスクを5倍に高める“心房細動”の存在があります。(※2)
早期発見できれば重篤化を防げる(※3)にもかかわらず、多くのケースが見過ごされているのが現実です。最大の敵は、自覚症状がなく、静かに進行する「隠れ心房細動」です。
私たちは、日常生活の中で心電図を長期モニタリングし、「隠れ心房細動」の兆候を早期に捉える、革新的なソリューションを求めています。これは、単なる医療機器の開発ではありません。人々の行動を変え、予防医療のパラダイムをシフトさせる、社会的インパクトと巨大な市場機会を秘めた挑戦と言えます。
参考情報・資料
◎参考文献/情報
※1:浜松市第3期データヘルス計画(2024年3月)
※2:第2次静岡県循環器病対策推進計画(2024年3月)
「病院での数分間」から「日常生活の24時間」へと、心臓の見守りがシームレスに溶け込んだ未来
その未来では、市民が、まるでスマートウォッチを身に着けるかのように、小型の心電図モニタリングデバイスを自ら使用することができます。医療従事者の手を借りることなく、自分で装着するだけで、24時間365日の心電図モニタリングが可能となります。
デバイスが蓄積した膨大なデータは、専門の医師と臨床検査技師チームが解析。その結果は、あなた自身のレポートとして届けられます。
そして、このレポートは“知らせて終わり”ではありません。
もし、そこに「隠れ心房細動」のサインが見つかれば、レポートはそのまま地域の専門医療機関への「参考資料」となり、迷うことなく早期受診へと繋がるのです。
(応相談)面談時に希望をお聞かせください。
私たちが求めるパートナーは、単なるデバイスやアプリ開発者ではなく、「家庭での検知」から「医療機関での早期受診」までを、一気通貫でデザインし、構築・運営できる、エコシステムビルダーです。
◎想定する連携イメージ
・長期間記録型の小型医療機器の開発とそれを用いた心電図モニタリング検査の実施
(機器は身近な手段で入手可能で医療従事者の立ち合いを要さず自己装着できるものであること)
・取得蓄積したデータから医師と臨床検査技師が解析したレポートを本人に返却し、その結果によって、地域の医療機関への早期受診につなげるげるスキームの構築
・記録型小型医療機器の開発から、医療機関と連携する枠組みまで、一気通貫した体制構築
現在、課題解決のアイデアやご提案を募集しております。