戦いの裏側で生まれる、重い現実
オートレースの激しい戦いの裏側で、私たちは年間15.2トン(約3,800本)もの廃タイヤという、重い現実を生み出しています。1本のタイヤが駆け抜ける距離は、わずか30km。その短い寿命は、レースの極限状態を物語る証です。しかし、その役目を終えたタイヤは「適正処理困難物」に指定されており、自治体では回収できない厄介な存在となります。
現状、これらは産業廃棄物としてコストをかけて処理されています。そして、その費用の一部は、レースに情熱を注ぐ選手自身が、タイヤ1本あたり150円を購入時に負担しています。
この状況は、3つの深刻な課題を浮き彫りにしています。
1.環境負荷の壁
年間15トンを超える「適正処理困難物」を、単に廃棄し続けることは持続可能ではありません。環境への負荷を低減する、より良い循環の仕組みが求められています。
2. 経済的負担の壁:
選手個人の負担に依存する現在のコスト構造は、選手の活動を圧迫しかねない、業界が抱える構造的な問題です。この負担を軽減することは、選手がよりレースに集中できる環境を守ることに繋がります。
3. 機会損失の壁:
現在は「コストを払って処分する」だけの廃タイヤですが、視点を変えれば、それはエネルギーや新しい製品に生まれ変わる可能性を秘めた「資源」です。この価値を見過ごすことは、大きな機会損失と言えるでしょう。
参考情報・資料
タイヤはコーナーでの接地性を良くするために、断面が三角形の形状をしています。
ダンロップ KR73S、KR73W
外径:Φ667mm 内径:Φ510mm 幅:83mm 重量:4.0kg
オートレースの未来、そして持続可能な社会の実現に向けたこの挑戦は、単なる廃棄処理を目的としておりません。
実現したいことは、廃タイヤのリサイクルを通じて、「環境負荷」を「社会貢献」に、「選手の経済的負担」を「新たな価値創造」に転換することです。
この挑戦は、オートレース業界の持続可能性を高めるだけでなく、廃棄物問題という社会全体の課題に対する、一つの先進的な答えを示すものになると信じています。
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